一般社団法人 一関青年会議所  
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◆理事長所信表明◆

一般社団法人一関青年会議所  

2026年度理事長所信

第71代理事長 清水 善郎

 

【はじめに】

あなたにとって自分が生まれ育ったまちはどのような場所でしょうか? 私が生まれ育った一関大町は、おしゃれな洋服店や飲食店、ゲームセンターなど多くの 店が軒を連ね、季節毎にお祭りなどのイベントがあり、常に人が行き交う賑やかなまちで した。周りには自然も多く、夏は磐井川で水遊びをし、秋は須川岳で登山や紅葉を楽しん でいました。地域の大人たちは、私達に多くの楽しい体験をさせてくれました。今思い返 すと「子供達にこの地域を好きになって欲しい」という思いから、地域のことを知る機会 を作ってくれていたのだと気づくことが出来ます。子供の頃の楽しい思い出は、大学進学 で離れたまちにまた戻ってきたいと思わせるほど、私の心に深く刻まれました。 地域外の大学を学んだのち、私は愛する故郷で家業を継ぎたいと決意し、生まれ育った 商店街の一員として働きはじめました。段々仕事を覚えた頃、お客様と接する中で「昔は よかったけど今は寂しいね」というお声いただくことが増えました。家族が長年店を構え、 自身も活動している商店街へのマイナスな言葉に悔しい想いは感じつつも、愛想笑いで返 すことしか出来ない自分がいました。この時の私は、昔と比べて活気が失われていること を時代の変化と諦め、自分事として捉えることが出来ていませんでした。 私が 30 歳の時、地域の先輩から青年会議所に誘われました。元々自分の考えを人に伝 えるのが苦手な性格で、新たな人間関係に不安もありましたが、今の自分から一歩踏み出 してみようと決意し入会することを決めました。そして、これが私の人生に大きな影響を 与える転機となりました。青年会議所では、地域の課題について真剣に議論し、自分事と して解決に取り組むメンバーとの出会いがありました。メンバー同士が考えや想いを伝え 合う機会が多いこの団体で、地域への想いや取り組みを共有しながら活動するうちに、私 自身のまちに対しての想いを再認識することが出来たのです。私を育ててくれた家族、そ して地域の方々が大事に守ってきたこのまちをこれからもずっと残していきたい。住んで いる人が明るい希望を持てるまちにしたい。そのために自分も行動していきたいと思うよ うになりました。 昔は良かったではなく、どうすれば今よりも良く出来るかを考えて実行していく。その 積み重ねが地域をより良く変えていく。青年会議所での活動を通じて、心からそう思える ようになった今の自分がいます。

 

【誇りを持って未来を描けるまち】

一関市の人口は現在約 10 万人ですが、2045 年には約 6 万 3 千人に減少すると予測され ています。特に 15 歳から 64 歳までの生産年齢人口の減少は、各産業における労働力不足 や消費の減少による地域経済の縮小、地域の担い手不足による活力の低下といった様々な 課題を生じさせます。 人口減少社会の中でも、持続可能な地域にしていくためには、仕事があり生活環境が良 いといった要素に加え、住み暮らす人たちが地域に愛着をもち、より良くしたいと思える まちにしていくことが必要です。シビックプライドという言葉があります。「都市に対する 市民の誇り」と訳されますが、自分が住むまちを自慢するだけでなく、まちをより良くす るために自らが関わるという当事者意識が含まれる言葉です。シビックプライドが高い地 域では、住民が地域の課題解決に関わる意識が高く、担い手の確保や活性化が実現されや すいといわれています。住み暮らす人たちが地域の課題を自分事と捉え、より良くするた めの行動が生まれ続けるまちであれば、これからの変化の激しい時代においても明るい豊 かな社会を築くことが出来るはずです。 シビックプライドを醸成するためには「気づく」「関わる」「繋がる」という 3 つの要素 が必要と考えます。まずは住民が自分たちの地域の魅力に気づき、地域に対して愛着や誇 りをもつこと。次に住民が地域のことに関わることで当事者意識が生まれること。そして まちを良くしたいと思う主体が繋がること。この要素を念頭におき、地域におけるシビッ クプライドを醸成することを通して、地域の様々な課題解決に住民、事業者、行政が連携 して取り組んでいく、持続可能で活力ある「誇りを持って未来を描けるまち」を目指して 運動を展開してまいります。

 

【地域にある魅力を原動力にした地域活性化】

現在この地域で進む人口減少は、地域内の消費の減少を生じさせています。また流通環 境や消費行動の変化により、地域の事業者が提供する商品やサービスが選ばれる機会が減 少し、厳しい経営環境に置かれている事業者も少なくありません。 しかしながら、地域の事業者が提供する商品やサービスには、全国的に展開されている ものにはない魅力が数多くあります。この素晴らしい魅力をより多くの人に気づいていた だくことが出来れば、今よりも稼ぎを生み出す力が上がり、地域のなりわいが活気を持っ て続いていく未来に近づくはずです。 そのために、まずは住民に地域にある沢山の魅力に気づいていただくことが必要です。 それにより住民の地域を応援したいというポジティブな気持ちを引き出すことができれば、 今よりも多くの地域内消費が生まれます。 また地域の魅力を地域外に広めていくことも重要です。地域外の人から「あのまちに行 ってみたい」「あのまちの物を買いたい」と思っていただくことで、地域外からの消費を呼 びこむことが出来ます。魅力を広め、地域内消費の拡大と地域外からの消費の呼び込みを 両輪で行うことによって、地域経済の活性化が実現します。 そして、地域の魅力を広める取り組みには住民の関わりが必要不可欠です。地域のソウ ルフードのように、地域の人が愛してやまない商品には地域外の人の興味を引きつける魅 力があります。住民が主体的に関わり、事業者と協力して地域の魅力を発信することによ り、地域外への発信の効果を高めるとともに、地域におけるシビックプライドの醸成にも つながります。 住民、事業者、行政等の連携により、まち全体で地域の魅力を広めることで、地域を活 性化する運動を展開してまいります。

 

【青少年の地域への愛着を育てる】

一関市では 10 代後半に就職や進学を機に転出する若者が多く、その後地元に戻る人が 少ないという現状があります。世代別で見ると 20 代の人口が最も少なく、地域の労働力 不足や担い手不足という課題が生じています。勉強や仕事を通じて社会を知り、スキルを 磨くことは将来を担う若者にとって有益なことです。その上で、地域外で経験を積んだ若 者がいずれは故郷に戻り、地域の一員として活躍するという流れを作ることが、地域の未 来にとって重要と考えます。そうなるためには、この地域が若者にとって魅力を感じられ、 前向きなチャレンジができる場所であると思っていただくことが必要です。特に進学や就 職で地域外に目を向ける前の時期に、青少年がこの地域の魅力や人の温かさ、チャレンジ する喜び等を知ることで、地域への愛着を深める機会が必要です。そのような機会は、若 者と地域が心でつながる強い絆を生み、若者が一度離れた地元に戻る理由となり、地域の ために何か出来ることをするという前向きな行動につながるものと考えます。そのような 未来を目指して青少年の地域への愛着を育てる運動を展開してまいります。

 

【他にはない価値から共感を生む 二代目時の太鼓大巡行】

毎年 8 月の夏祭りにて一関青年会議所が実施する二代目時の太鼓大巡行は、1976 年に 「時の太鼓兄弟揃い打ち巡行」としてはじまり、以来 50 年の長きに渡り続いてきた継続 事業であり、勇壮な太鼓の音色と子供達の掛け声で地域に賑わいを生んでいます。 時の太鼓の歴史は一関藩の時代から続くものであり、城下に太鼓で時を告げることは 幕府や御三家をはじめとした一部の大名にしか認められておらず、一関の誇りを現在に 伝える貴重な文化です。他の地域には無い価値をもつ時の太鼓を自慢できる地域の文化 として継承していくことは住民の誇りにつながり、地域の活力に寄与すると考えます。そ のために、時の太鼓の歴史や関わる人々のストーリーも活用してより多くの方の共感を 生み、地域の誇りある文化として広める運動を展開してまいります。 二代目時の太鼓大巡行は一関青年会議所の先輩方の並々ならぬ努力と地域の方々の協 力があり続いてきた祭りです。この素晴らしい祭りが地域の誇りを伝えるものとして継 承されていくために、我々自身が祭りについて理解を深め、責任感をもって未来につない でまいります。

 

【組織力の向上と会員拡大】

青年会議所は 20 歳から 40 歳までの青年が集まり、明るい豊かな地域社会の実現を目指 して活動している団体です。地域の課題解決に取り組む中で様々な役割を担い、多くの成 長の機会を得ることが出来る青年会議所は、これからを担う青年にとって貴重な学びの場 です。今後も青年会議所が青年の学び舎として機能し、地域のための運動を展開し続ける ためには、この組織の力を向上させていくことが必要不可欠です。 一関青年会議所は現在 40 名を超えるメンバーで活動していますが、入会 3 年目以内の 人が半分以上を占め、以前よりも若い世代や女性の割合も増えています。各々が置かれた 環境も多様化している中で、メンバーが活動に参加しやすく、成長の機会を得られる環境 を作ることが必要です。そのためにメンバーへのフォロー体制を構築し、会員同士の交流 や学びの機会を設け、活動へのモチベーションを高めます。また、初めて役職を担うメン バーが多い状況を踏まえ、過去に役割を経験したことのある人が役職者をフォローする体 制を作り、円滑な組織運営を目指します。メンバー一人ひとりが自ら成長できる環境を作 ることで一関青年会議所の組織の力を高めてまいります。 そして、地域のために効果的な運動を行っていくためは、青年会議所に共感し、共に活 動する仲間を増やすことが必要です。青年会議所のネットワークを活用し、地域を想う青 年と積極的につながり、青年会議所の運動や活動を伝え共感を生むことを通じた会員拡大 を推進してまいります。また、青年会議所を知り、共感していただくためには事業や運動 について外部にしっかりと伝えることが重要です。時代に即した情報発信手段を活用し、 多くの方の共感を生む情報発信を行ってまいります。

 

【結びに】

一関青年会議所は今年で 71 年目を迎えます。私達がこの地域で活動出来ているのは、 より良い地域を作るという熱い想いで 70 年間運動の火を絶やさずにつないできた青年会 議所の諸先輩、そして青年会議所の活動を理解して支えてくださっている地域の皆様のお かげです。 私自身、青年会議所に入る前は、地域を良くしようという想いや行動力に欠けておりま した。しかし、活動する中でこの地域のことをより深く知り、地域に誇りをもち、主体的 に関わっていきたいと思うようになりました。魅力的なものや素晴らしい景色、歴史や文 化があり、地域を想う人がたくさんいるこの一関に、青年会議所を通して貢献することで、 私を育ててくれた地域に対しての恩返しをしたいと思っています。私は、青年会議所理事 長という立場を通じて、地域の未来を担う責任と誇りを胸に、より広い視野と深い責任感 を持った人間へと成長し、次代へ運動の火をつないでまいります。 「踏み出そう、誇りを胸に」をスローガンにかかげ、地域への誇りを持って未来を描い ていくまちを目指し、一関青年会議所メンバー一丸となって運動を推進してまいります。 一年間どうぞよろしくお願いいたします 。

■スローガン


■基本理念

誇りを持って未来を描けるまちの創造


■基本方針

  1. 地域の魅力を地域活性化の原動力に発展させる運動の推進
  2. 青少年の地域への愛着を育てる運動の推進
  3. 二代目時の太鼓大巡行による地域文化への共感を高める運動の推進
  4. 組織力の向上と会員拡大・広報の推進
  5. 円滑な組織運営と適正な財政運営の推進

■2026年度

第71代理事長 

   清水 善郎

■2026年度 スローガン

■お問い合わせ

TEL: 0191-23-8639

FAX: 0191-23-6451

mail: [email protected]

■住所

021-0881

岩手県一関市大町4番29号なのはなプラザ4階



■information



■link


■概要

設立

 1955年10月09日

認証

 1955年10月16日

認証番号

 78番

社団法人認可

 1974年03月05日

一般社団法人認可

 2013年10月09日

認可順位

 115番


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